Autonomous選手権の優勝者に聞く!発表の裏側と後日談
(中央)株式会社フェイスポート・岡田希望氏
11月1日(木)に開催された「Autonomous選手権 オープンデータ分析編」で見事優勝された株式会社フェイスポートの岡田氏ですが、「ゴールがわかると面白くない」「通常業務で分析はそこまで行っていない」、そして発表後には「普段の社内資料を作るような用途でも使えそう...」などの発言が印象的でした。
なぜ、普段分析をメインとされているわけではないのに、最も多くの票を集められたのか?ツイッター上で「凄い!」という感想が多かったのか?そして、発表を終えた本人は今、何を感じているのか?
単刀直入に聞いてみるべく、岡田氏を取材してきました!
※それぞれの出場企業の発表概要は、ぜひ以下をご覧ください。
実際に発表してみて
-先日はAutonomous選手権の発表、お疲れ様でした!見事優勝されましたが、実際優勝できるかなと思っていましたか?
岡田氏:いえ、全く思っていませんでした。ゴールが見えない状態から始めたので、すごく不安でした。ゴールが見えてきたのは、発表の2~3日前です。社内のメンバーとも雑談する中でテーマを探っていきました。親が農家をやっている社員から、台風が来たりすると困るんだよね~などの会話がヒントになりました。
-今回は「台風」というテーマで発表されましたが、他のテーマも検討されたのですか?
岡田氏:はい。私はお風呂が好きなので、銭湯にたくさん入る県はどこか、銭湯の水質がいい県はどこか、水質と学力には関係あるのか、、なども考えていました。三重県出身だから松坂牛などもいいんじゃない?と検討したり、ボツ案になったテーマはたくさんありましたね(笑)
-たくさん検討していただいていたのですね!その中で台風というテーマを選び、優勝という結果を受けて、いかがですか?
岡田氏:私自身は難しいことはやっていません。標準にある機能をGUIで操作しただけです。発表時間が15分ということは意識していたので、全体としてうまくまとめたことを評価していただけたのかなと思っています。ただ、他の出場者の発表を見て、難しいことをやっているなと大変参考になりました。
-なるほど。実際にどのような発表が参考になったのですか?
岡田氏:アトミテック様の地図情報を組み合わせているところなどですかね。「オープンデータ分析」ということで、どうしてもグラフを作成するほうに意識が向いてしまっていたのですが、地図を組み合わせるのも面白いなと。今後、社内でも検証してみたいなと思います。
-確かに台風と地図も組み合わせられそうですものね。発表では「大トリの使命感」でAnalytics Cloudの使い方も紹介していただき、ツイッターでも話題になっていました。
岡田氏:確かに「マイ計算」について言及されていて驚きました。軸を追加する機能なのですが、Y軸の要素が2つあるときなんかに便利です。今回は、台風の上陸数を全体発生数で割って、上陸率を出してグラフ化しました。その後、トレンドをかけて上陸率の傾向を見ていきました。
-おそらくそういうちょっとした紹介も、票を集めた一因なのでしょうね!そういえば、キャンディのぬいぐるみはどうされたのですか?
岡田氏:部屋の上座の窓際に鎮座させています(笑)
Oracle Cloudについて
-実際、Autonomous DBはいかがでしたでしょうか?
岡田氏:まだこれだけでは判断が難しいかなと感じています。今後は、チューニング不要などの自動管理、セキュリティパッチの自動適用、自動修復などのAutonomous Databaseの特長が、実際にはどれほど管理コストの削減につながるのか、を検証していきたいと思います。従来と比較しつつ、「良いところはどこなのか」を自分なりに突き詰めていければと考えています。
-Oracle Analytics Cloudはいかがでしたか?
岡田氏:実は、分析業務をメインとして行っているわけではないので、他社の分析ツールをそこまで知らないのです。発表準備は公式ドキュメントを見ながら進めました。触っているうちに、自分も楽しくなってきちゃって。。しいて言えば、個人のブログなどで丁寧に解説されている情報が少なかったので、少し苦労しました。発表自体は「こんなに使いやすいんだよ!」ということが伝えられたかなと思っています。
イベントについて
-今回出場いただきましたが、出場したかったですか?それとも、、、
岡田氏:出場はしたかったです!こういう機会がないと、なかなか実際に触れないですからね。
-もっとこうしたらいいのに?という感想はありますか?
岡田氏:質疑応答の時間はあってもよかったかなと。おそらく自分の興味のど真ん中のテーマを扱っている発表の場合、質問したい人もいたんじゃないかなと思っています。
-確かにそうですね。。次回企画に活かします!今後、こういうイベントを開催してほしい、など希望ありますでしょうか?
岡田氏:オラクルのエンジニアが、優等生的なものではなく、自分の趣味を突き詰めるような感じでゴリゴリOracle Cloudを触っているようなイベントがあれば行ってみたいですね。他の人が触っているのを見ると、自分自身も触ってみたくなるタイプなので。
-最後に、オラクルの印象は変わりましたか?
岡田氏:今回のようなイベントをたくさん打ち出してもらって、ありがたいです。ただの検証だと業務に忙殺されて取り組めないこともあるのですが、イベントで発表するとなると、時間を確保しますし、取り組むネタにも事欠かないので(笑)。
-それでは、来月の「チャットボットを活用したカスタマーサクセス」もきていただけるのでしょうか?1月にもイベントを企画しています。
岡田氏:毎月連続して企画開催して、、元気ですね!(笑)チャットボットイベントについても社内で共有します!
-ありがとうございます。それでは、本当に優勝おめでとうございました!まだイベントがありましたら登壇お待ちしています。
岡田氏:ありがとうございました。
まとめ
Autonomous選手権で優勝したどこまでも謙虚でいらっしゃる岡田氏の等身大が見えたのかなという気がしています。社内でもアイデアを出し合って準備を進めている様子も、いい社風だなと感じました。
今回の取材を通して、これからも楽しんでいただけるようなイベントを企画していこうと、私も決意を新たにしました!
岡田氏は、フェイスポート様のブログであるIT PORTでも執筆されていますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか?
また、岡田氏の当日の発表資料は以下から見ることができます。
それではまた!